ランチェスターが、XTech Venturesから資金調達

ランチェスターが、XTech Venturesから資金調達

モバイルアプリプラットフォーム「EAP」展開のランチェスターが、XTech Venturesから1億円を資金調達、EAP は既に事業が黒字化されているため、今回の資金調達は事業拡大に伴うグロース資金とみられています。

2007年創業のランチェスターは、大手企業の受託開発事業を展開してきており、その経験から、モバイルアプリの開発を効率化、アプリマーケティングをワンストップで提供できるプラットフォーム「EAP(Engagement Applicatippon Platform)」を2017年に立ち上げています。

EAP は、主にアパレル、百貨店、ワイン販売、化粧品など全国展開する小売事業者のアプリ開発に活用されており、今月初めには EAP をベースに開発された東急ハンズの「ハンズクラブアプリ」がローンチされたところでした。

ランチェスター代表取締役の田代健太郎氏によれば、 事業としては既に回っているので、外部からの資金調達を行わなくてお自分達だけで運用可能だったのだそうですが、今回は資金が欲しいというわけでなく、外部からのパートナーが欲しかったということで、XTech Ventures ジェネラルパートナーの手嶋さんとは通算で2回しか会ってないのだそうですが、最初に会って話し、それから「お願いしたい」というメッセージをするまで、2時間もかからなかったのだとか。

ビジネスにおいては、信頼のおける関係が築ける仲間ってとても大切ですから、そのようにお互いのフィーリングがあったのでしょうね。

さて、今後のEAPにとっては「パッケージからSaaS型プロダクトへの事業転換」と「マーケティング機能の強化」という2つの大きなテーマがあり、これまでEAPはパッケージ型のプロダクトとして展開してきたため、複数のバージョンが存在し、契約時にそのバージョンを切り出してほぼ固定の機能をベースに使ってもらっていたのだそうです。

ビジネスモデル自体、以前からサブスクリプションタイプであったのだそうですが、今後はこれをSaaSモデル(厳密にはSaaSとPaaSのハイブリッド型)で提供していくことにより、顧客が常に最新版を利用できるようにしていくのだとか。

そういうわけで、今回の資金調達もそれに向けた開発体制の強化やカスタマーサクセスチームの立ち上げ、マーケティング活動への投資が1番の目的となっており、合わせてアプリマーケティングで成果を出せるプラットフォームとして「高度なアプリマーケティング施策を手間なく実施できる」機能を拡張していくようです。

たとえばSNSやブログなど複数プラットフォームに分散する自社コンテンツをクローリングしてアプリ上に自動で集約し、配信する機能はすでに実装済みだとのことで、これによってエンドユーザーは1箇所で確実にコンテンツをチェックすることができ、アプリ担当者側もこれまでのようにわざわざ同じコンテンツをコピペしてアプリに投稿する必要がなくなるのだとか。

次のステップでは、プッシュ通知などのマーケティング施策を半自動化する機能も取り入れたいようで、その背景には「現場でMAツールを導入していても、十分に使いこなせているケースは少ない」という考えがあり、MAツールのように自由にシナリオを作れる仕組みではなく、鉄板のアクションを1クリックで簡単に実施できる機能を想定しているようですよ。

確かに技術が進歩していっても、それを使うヒトが理解していなければ、宝の持ち腐れとなってしまいますし、上司から「やれ」と言われてできるようなものでもないでしょうから、とっかかりとして簡素化は重要なのかもしれませんね。